暖かい家が欲しいなら…

 

 

 急な寒波の到来で寒い思いをされている方も多いと思います。

 

 我が家もRC(鉄筋コンクリート)造マンション最上階(6階)角部屋、しかもガラスがシングルガラスなので、かなり寒い思いをしながら生活をしています。室内から外部に出る熱量の7割が窓からといいますから、窓がシングルガラスだと致命的に寒いのです。

 

 さて、日経アーキテクチュア1月14日号に、タイムリーな連載記事が掲載されていました。「エコハウスのウソ」というなんともショッキングな連載企画なのですが、これを書いているのは、東大の前准教授。以前講演を拝聴したことがありますが、いままでの省エネ対策の常識を覆すような解説をされていたので、かなり興味深く聴いた記憶があります。

 

 その中で、結論として言っているのが、いくら高断熱にしても気密性が無ければ「絵に描いた餅」とのこと。

 「高断熱住宅」という文言を見て家やマンションを購入しようとしている方にとっては、大変気になるコメントだと思います。普通「高断熱」と書いてあれば、暖かい家って想像しますよね。それを、気密性とセットじゃないとなんの意味もなさないよ、と言っているのです。

 

 ここで言ってる気密性とは、アルミサッシの気密性はもちろんのこと、壁の中に埋まっている断熱材が梁や根太、土台などと接する部分がちゃんと隙間のない構造になっているかなど、目に見えない部分であったり、ちょっと専門的なところを勉強しないと判断できないような気密性のことを言っているのだと思います。


 では、なぜわざわざそんなこと言っているかというと、次のとおりです。

 平成25年に制定された新省エネ基準は、断熱性能については、最低限の基準を決め、2020年までに義務化させようとしています。しかし、この基準には気密性の義務化がなされていないからなのです。

 

 なので、気密性については我々設計者や業者(工務店、ゼネコン等)の判断によることになってしまうのです。

 

 家を設計または施工する者にそのあたりの認識があればいいのですが、無いとせっかくの断熱材も意味をなさなくなってしまう、ということのようです。
 

 なので、これから家を建てたり購入しようとしている方、またはリフォームやリノベーションを検討されている方は、断熱性能はもちろんのこと気密性についても、よく理解しておいたほうが良さそうです。