茶色って何色?〜その3〜

 連載と言いながら、前回から3ヶ月経ってしまいました…。年末の事務所引越しや年明けのバタバタも一段落したので、重い腰を上げてみます。

 

 前回のその2では主に光から生み出される色相とそれらを円状に並べた色相環のお話をしました。(詳しくは前回を御覧ください。茶色って何色?〜その2〜

 

 そして、世の中に存在する色はすべて、色相(純色)に明度と彩度を掛けあわせてつくられています。

 

明度:色の明るさのことです。明度を上げていくと白になり、下げていくと

   黒になります。

 

彩度:色の鮮やかさまたは濃淡のことです。彩度を上げていくと純色になり、

   上げると無色透明になります。

 

 

 色の明るさと濃淡って同じことじゃないの?、白と透明って同じことじゃないの?って思いません?。私も最初そう感じました。

 

 そこで明度と彩度を絵の具に置き換えて考えてみたいと思います。

 

色 相:絵の具の赤、黄、青などの有彩色と考えて下さい。

 

明 度:絵の具の白と黒。

赤に白を混ぜるとだんだんピンク色になります。黒を混ぜると煉瓦色のようになっていきます。

 

彩 度:水です。

青色に水を混ぜると色みがどんどん薄くなり、最後には無色透明になります。

 

 明度は白や黒を掛けあわせること、彩度は水を足していくことと考えると、比較的理解しやすいと思います。

 

 そして、世の中に存在する有彩色は全て、純色と明度と彩度を掛けあわせて出来上がっています。これを色調(トーン)と呼びます。

 

 色調(トーン)= 色相(純色)× 明度 × 彩度

 

 例えば、ピンク色は、以下のカラーガイドで見ると明度7,彩度6あたりの色ということになります。

 

 なので、ピンクとは純色ではなく、赤に明度と彩度をかけあわせて出来た色調(トーン)ということになります。ちなみに、純色もトーンで表すことができ、それらは全て、中明度・高彩度色ということになります。

 上のカラーガイドにおいても、純色である赤は、明度4,彩度が最高の16となっています。

 

 それでは、いよいよ茶色の謎解きをしてみたいと思います。

 

 もうお気づきだと思いますが、茶色もある原色に明度と彩度を掛けあわせて出来上がっています。

 

何色だと思います?。

 

正解は「橙色=オレンジ」です。

 

 上のカラーチャートを見ていただければ一目瞭然ですが、一番右端の純色である橙色(マンセル色相環の10YRあたり)から、左下に下がった位置に茶色があります。

 茶色とは、橙色=オレンジ色の低明度・低彩度色、つまりオレンジ色に黒と水を足して出来上がった「色調」なのです。

 

 なので、茶色の正体とはズバリ「オレンジ色」なのです!!。

 

 説明が長くなってしまいましたが、色(純色)と色調(純色×明度×彩度)の関係について理解頂けましたでしょうか?。

 

 色というと、黄色や赤、青といった純色をイメージしがちです。ですが、そこに明度と彩度をかけ合わせると、様々な表情をもった色彩が現れます。

 

 私は青色が好きですが、純色の「青」は彩度が強すぎて服装などにそのまま用いると、とてもどぎつい印象を与えてしまいます。なのでどちらかというと比較的低明度低彩度のネイビーブルーの服を選ぶようにしています。

 

 洋服や家の外壁、部屋のカーテンを選ぶ際に、みなさん好みの色を選ぶと思います。その時に、色みだけではなく、明度と彩度のバランスを掛けあわせたトーンを意識すると、より調和のとれたコーディネートができると思います。

 

 なにか色選びをすることがあれば、是非チャレンジしてみて下さい。