木を売ることのハードルが上がってきている

 富山の射水市にウッドリンクという、木材を中心とした住宅関連資材を加工販売する会社があります。国道8号線沿いに会社と工場があり、高岡にあるクライアント企業と同様の業態だったので、いつも気にはなっていました。

 

 昨日、そのクライントとの打ち合わせ時に、「最近出来たウッドリンクのショールームはかなりすごいらしい…。」と言われ、打ち合わせの帰りにアポを入れ覗いてきました。


 実際に行ってみると、そこはショールームではなく、LABOとのこと。案内役の担当者に付き添い頂いて内部を見学すると、そこはまさしく見せる研究所。


 木の特性から省エネ技術、実物大の構造模型による自社の制震構造の実演装置などを揃え、木や木造家屋のことを全く知らない人が来ても、小一時間あればその全てを理解できる展示となっています。


 この会社は材木を製材し販売する会社なので、主な顧客は工務店やゼネコンです。なので、こうした一般消費者向けの施設に数億円をかけてつくることなど、これまでの常識では考えられないことです。


 しかし、対応頂いた担当者によると、一般消費者に木や木造家屋の良さをきちんと理解して頂くことが、間接的に自分たちの利益になると確信しこの施設を作ったとのこと。

 実際、取引のある工務店や設計者が、お客様をこの施設に連れてきて頂き、木造や自社開発の技術を選んで頂いたそうです。


 モノが飽和した現代において、軒先に商品を並べるだけでは売れないということでしょう。モノを売ることのハードルは、格段に上がってきているのです。


 最後に案内して頂いた、こちらの会社が開発したプレウォール工法。内部の構造など詳細な模型が展示してあるので、見よう見真似で同じものが作れそうです。そこで、当然特許取ってらっしゃるんですよね?と聞いたところ、返ってきた返事は「取ってませんし、取るつもりもありません。他の会社では絶対真似の出来ない技術で作っていますので」。


 ここまで胸張って言えたら大したもんです。ウッドリンクさん、いいもの見させて頂きました。ありがとうございます。