皆さん、茶色ってありますよね。英語でいうところのブラウン。
色鉛筆や絵の具に必ず入っている、あのおなじみの色です。見たことないって人はいないと思います。
ではここで問題。茶色って何色だと思います?。
「そんなの茶色にきまってるでしょ!」って声がわんさか聞こえてきます。
小学生でもわかる問題でしょ、って言ってるそこのあなた、あなた、あなた!。
是非次の画像を見て下さい!。

これはマンセル色相環と言って、光から作られる原色を赤から青紫まで20色に分類したものです。
色彩学では、すべての色(正確には有彩色)はこの色相環にある「原色」から作られている、となっています。
そこで、みなさんにお伺いします。この色相環のどこに「茶色」があるかわかります?。
わかります?。
そう、この色相環の中に「茶色」はありません!。もちろん「こげ茶」もありません。
ちょっと、待って!、この色相環から全ての色が作られているのであれば、茶色もこの中にあるはずでしょ、ってことになります。
でもありません。ついでに言うと女子の好きなショッキングピンクや、日本人が好きなベージュもありません。
どうして?、色鉛筆や絵の具にある茶色はいったいどこにいったの?。
お部屋のカーテンやクロスの色柄どうしよう?、自宅の外壁何色で塗り直したらいいんだろう?、って悩まれた方も多いと思います。
建築に限らずファッションや料理においても、色彩は重要で、ちょっとした色みの違いで随分印象が変わります。
色で悩まれる皆さんの一助となるべく、色の成り立ちや、失敗のない色彩コーディネートの方法などを、このブログで連載していきたいと思います。
消えた茶色のミステリー。
次回以降で紐解いていきたいと思います。
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