砺波平野の散居村

 プロジェクトのコンセプトとして掲げている、富山県砺波地方の散居村を視察してきました。



 田んぼの中に民家が点在する独特の風景が特徴で、日本各地で見られるようです。ただし、この砺波平野の扇状地に存在する散居村が国内最大とのこと。


 家の周囲に植えられた木立を「カイニョ」と呼びます。防風林であり、また燃料や建築用材としても使用していました。まさにエコシステムですね。


 視察していると、体操服姿に白いヘルメットを被った中学生が、自転車に乗ってあぜ道を進んでいます。16世紀から続くこの景観が、今も生活のなかに息づいているんだなぁと感じた一瞬でした。


 しかし、こうやって風景を眺めたり、写真を撮っていると嫌でも気づくことがあります。


 なにかわかります?


 そう、どこを見ても、どのアングルで写真撮っても、電線と電柱がもれなくついてきます。この広い平野でどんなに移動しようとも必ず視野に入ってきます。


 ちなみにphotoshopで電線を消した写真を作成してみるとつぎのようになります。



 どうですか?。全然印象違いますよね。空が広く感じませんか?。


 きっと昔は電線のない、下側の写真のような風景が広がっていたはずです。


 こんなに美しい風景を電線で汚してしまうのは本当にもったいないです。


 往復の北陸新幹線には、外国人旅行客の姿もありました。海外からせっかく来たお客様が、この電線に引き裂かれた風景を見て、がっかり肩を落として帰る姿を見たくありません。


 多くの外国人旅行客が訪れる2020年の東京オリンピックまでに、電線の地中化やオフグリッド化、出来る事からなんでもやって欲しいなぁと思いつつ、散居村を後にしました。