ウッジョブ

 以前も書きましたが、実家は池田材木店という材木屋業と製材業を営んでいます。初代が事業を興したのが明治37年頃なので、創業100年以上の会社です。現在は弟が4代目を継いでおり、林業と製材業をしっかりと受け継いでいます。
 幼いころは、父親に連れられてよく山を見に行っていました。当時はどうして山に連れてこられていたのか、全く気にしてませんでした。しかし、自分が父親の年齢になると、その当時の父親の気持ちが良くわかります。自分の仕事を子供に見せ、その上で継いでもらえたらと…。
 結果的には、長男である自分ではなく、6歳下の弟が家業を継ぐことになり現在に至っています。



 今回の出張兼帰省では、実家が所有する山の一つを弟に案内してもらいました。間伐することは勿論のこと、索道の整備、湧水処理など、弟の指揮のもと山班と呼ばれる仕事師集団により、とても手入れの行き届いた山になっておりました。


 最近公開された「ウッジョブ」という映画では、林業がテーマとしてとりあげられていましたが、まさに映画を地で行く世界。隠岐の林業や将来を見据えながら、今の山を育てている家業が、誇らしくもあり羨ましくも感じました。そして、同じ建築に係る仕事ですが、家業とは別の仕事を選んだ自分も、何か後世に残すことを見据えて仕事をするよう心に誓った次第です。


 最後に映画ウッジョブのあらすじにかかれた言葉をご紹介します。

「今切り倒した木は自分達の祖先が植えたものであり、今植えた木を切り倒すのは自分達の子孫であるという、100年先を見据えた、気の長い“未来を作る”仕事」

 

 余談ですが、「せっかくこれだけの森林もってるんだから、副業でオートキャンプ場とか始めたら?」って弟にムチャぶりしたのは、ここだけの秘密です。