カキモリ

 銀座での打合せが終わったあと、店舗デザインリサーチの一環として、蔵前のこだわり文房具店「カキモリ」に行ってきました。

 

 店員のお姉さんに、恐る恐る「写真なんて撮っちゃだめですよねぇ」と聞くと、とても爽やかな笑顔で「構いませんよ〜。」との回答。

 

 それでは遠慮なく、と沢山撮影してきましたので、解説つきでアップします。(但し、かなり手ブレぎみです。ご了承下さい)

 

 

とてもシンプルな店舗ファサード。こだわり文房具店としてのこだわりとプライドがヒシヒシと伝わってきます。

ファサードのクローズアップ。

 

店員さんが黙々とノートを製本しています。

 

後ほど紹介しますが、こちらのお店では紙、表紙などを自由に選んでオリジナルノートを作ってくれます。

エントランス入ってすぐに置いてあった、平置き什器。

 

テーブルと椅子の組み合わせの上に、ノートや筆記具、コーヒーカップなどを展示。

 

販売している商品が、実際に使われている様子を想起させるシーン展示。最近はやりのライフスタイルショップなどでよく見かけるVMDですね。

 

疲れたからといって、座っちゃダメですよ!。あくまでもこれは什器です。

ノート製本作業を中から見た様子。

 

手前が受付カウンターで、奥が製本作業スペース。

 

受付カウンターと作業台の高さは、それぞれの用途に合わせて変えてあります。

 

受付カウンターには、ノートの出来上がりを待つお客様のために、ハイスツールを置いてあります。

 

混んで無ければ、10分位でノートは完成します。

レジカウンター側を見たアングル。

 

レジがカウンターから飛び出さないように気を使ってます。

 

レジも普段あまり見かけないオシャレなデザインです。

こちらはオリジナルノート用に設けられたペーパーラック。

 

手の届かない最上段壁面は、ノートのオーダー方法を示したグラフィック。

 

上段はノートに使われる留め具、紙の説明、完成品のサンプル。

 

そして中段はお客様が自由に選ぶ紙と表紙が見やすく置かれたラック。

 

下段は恐らく在庫スペース。

 

よく出来た什器構成だと思います。

これは上段にあったノートの作り方説明。

 

一番安くて800円からなので、考えようによってはリーズナブル

 

どの紙がどの筆記具に適しているかを示したいグラフィック。

 

書くものと書かれるものにたいするこだわりが半端ないです。

ノート留め具のサンプルディスプレイ。そしてその下がノートに使用する紙の陳列棚。

 

紙は数十枚でパック詰めにしてあり、紙が傷まないように工夫がされています。

 

当然お名入れもやってくれます。

 

でも900円で納期2週間だと、ちょっと考えます。っていうか、よほどこだわるか、贈り物にするとかでないと、正直頼まないレベルかも?。

 

オリジナルノート陳列棚の隣に、ノートに関連した商品が置かれています。

 

付箋や栞など、カキモリの視座で選ばれた商品が並びます。

 

NB(ナショナルブランド)は全くといっていいほど置いてません(笑)。

こちらは筆記具の陳列什器。

 

上段に万年筆、鉛筆などの「サンプル」を陳列。

 

中段天板には試し書き用スケッチブック。

 

そして中段には販売用の筆記具を、引出し内に陳列。

 

下段は在庫スペース(と思われます)。

 

こちらも秀逸な陳列什器ですね。

サンプル展示のアップ。

 

ショーカードに、手書きの解説を追記。こだわりが感じられます。

 

ちなみに、写真はロットリングの万年筆。はじめて見ました。

筆記具お試しの解説カード。

 

シンプルな表現の中から、お試しにかける情熱が強くにじみだしています。

 

とても感じの良いグラフィック。

これは正直驚きました!。

 

筆記具お試し用の紙が、オリジナルノートで使う紙になっているのです。

 

しかもいろんな種類の紙が置いてあり、当然オリジナル製本で、その紙の解説付き。

 

普通の文房具屋さんだとお試し用の紙って、模造紙みたいなのがペン什器の近くに置いてあるだけです。

 

もう、ここまでやるかっ!て声が出そうになりました。

 

 

これは引出し型のペン陳列什器。

 

ガラスケースではないので、お客様が自由に手にとって感触を確かめられます。

こちらは、インク、レターセットコーナー。

 

筆記具ってアナログな作業を行う為のものですが、そのアナログ感をさらっと品よく演出しているところが素敵です。

インクの解説を行うシーン展示。

 

上手い!、のひとことに尽きます。

 

 置いてある商品や、陳列什器のデザイン、シーン展示のVMD、全てにおいてカキモリの視座が一本の軸として貫かれており、コンセプトと店舗デザインがピタッと融合し、全くブレてません。

 

 またオリジナルノートやペンとノートの試し書きなどの体験型販売を行うことで、店舗の付加価値を高めています。

 

 こじんまりしたお店ですが、とても濃密な空間に仕上がっています。文房具好きな方、文房具店を継ぐ方、文房具店をデザインする方、一度訪れてみては如何でしょうか。

 

 ちなみに、ナショナルブランドの文房具はほとんど置いてません。セロテープやバインダーなどをお求めの方は、肩透かしをくらうことになりますので予めご承知おき下さい。