いつか来た道…。

 関東地方もいよいよ梅雨入りしたようですね。梅雨といえば、以前勤めていた事務所の筆頭番頭が、梅雨があるから日本の女性の肌が瑞々しいんだとおっしゃっていたのを思い出します。本当なんでしょうか?。

 

 さて、建築とはあまり関係のない話題です。先日テレビ東京のワールドビジネスサテライトで、自動車の自動運転について、トヨタとgoogleの事例を引き合いに出して特集組んでました。

 

トヨタの自動運転車外観。現行モデルのデザイン。

トヨタの自動運転車内観。ハンドルがあるので手動運転のサブ機能としての自動運転。

googleの自動運転車。ロボコンのようなデザイン。

googleの自動運転車内部。写真でわかりませんが、ハンドル、アクセルなどはなく、全て自動で動くようです。

 2社とも同じ自動運転機能を持つ自動車をつくろうとしているわけですが、両者の間には決定的に違うところがあります。それは何かというと、上の写真でも明らかですが、完全自動運転です。トヨタは自動運転技術はあくまでも「副操縦士」であり、自動車を運転するのがヒトであることは変わらないと明言しています。一方のgoogleは、ヒトが乗っていなくても動く自動車を開発しようとし、実用化一歩手前まできているわけです。

 

 なにかこの両者の違いって、いままでアメリカのソフトパワーの後塵を拝してきた歴史をまた改めて見せつけられているような気がします。トヨタさんの言い分もわかります。ヒトが乗ってこその自動車だぞ、だからヒトが運転するのが当たり前じゃないかって。でも、でもですよ、それってクルマの進化であって、革新(イノベーション)ではないと思うんですね。

 

 昔シャープがザウルスというある意味時代の先端を行く機器を作っていたのですが、いつの間にか製造終了となり、やがてはiphoneの液晶サプライヤーとしてappleの門に下ってしまいました。それもシャープが手帳の進化系を作ろうとしていたのに対し、appleは今まで誰も見たことのない革新的なデバイスづくりを目指していた違いによるところではなかったのでしょうか?。

 

 この話を弊所のパートナーY氏とお昼ごはんを食べながら語らいあってたときに、彼の口からポツリと出た言葉がこれです。

 

「見据えているゴールが違うんだと思う。」

 

 普段無口なY氏ですが、ズバリ的を得たことをワンフレーズで言ってくれました。そうです、見据えているゴールが違うんですよ、歴然と!。トヨタのゴールは自動運転ではなく、ヒトが運転することのサポート機能の開発であり、googleのゴールは、ヒトが乗ってなくても自動で動きまわる夢のクルマなんですよ。で、この違いは実に大きく、ドラえもんに出てくるような未来のクルマって、明らかにgoogleがつくろうとしているクルマだと思うのです。

 

 日本人も進化ではなく、革新的な発想を持たなければ、いつまでたってもよその国のヒトや会社が生み出すプロダクトのサプライヤーで終わってしまいますよ、って自省の意味を込めて考えた次第です。

 

 日本では自分で動く車と書いて「自動車」といってるのだから、日本の企業が完全自動のクルマを世界に先駆けて作っても、なんら不思議ではないんですけどね。