さよなら、FROZEN HOUSE

 5月もそろそろ終わりますね。気温がそんなに高くないわりに、ムシムシと湿度が上がってきました。弊所もついに耐え切れなくなり、エアコンに仕事を再開して頂いております。

 

 さて、富山で計画している邸宅の木製建具を検討して頂くため、富山の木製建具メーカー、キマドの首都圏営業担当だというKさんに来所頂きした。でもKさん、HPで見ると社長さんじゃないですか!。どうも、トップセールスで全国を廻っておられるようです。

 

 キマドさんは、木製建具メーカーの中でも、先進的な取り組みをされいていることで、業界の中ではご存知の方も多いと思います。で、そのKさん改めK社長が、打合せ開始早々に話し始めたのが、新しく開発しているクアトロというサッシ。感の良い方はもうお分かりかと思いますが、ガラスが4枚はめ込まれた木製建具。4枚?、4枚、4枚かよっ!。いまだにシングルガラスのサッシがはまってるマンションや建売住宅が販売されている日本で、その4倍のガラスを使ったサッシ開発してるんですよ。いくら先進的とはいえ、何考えてんだこの人は!って、最初思いました。

 

 しかしお話をお伺いすると、どうもこうゆうことのようです。

 

・住宅では2020年に省エネ適合基準が義務化される。

 →このあたりはマイナビニュースに詳しいのでこちらをご覧下さい。

・その省エネ基準、ゼロエネ基準と呼ばれるほど、断熱性能に対する基準がメチャクチャ厳しい!。

 →というか、いままでの日本の基準がユルすぎた。先進国では普通の基準のようです。

・なので、現在主流のペアガラスを使ったサッシで基準をクリアしようとしても、窓の面積が極端に小さくなってしまう。

 →住宅においては、窓が一番熱交換しやすい場所。なので壁より断熱性能の低い窓を小さくしないと基準をクリアできない。

 →で、ペアガラス使ったぐらいだと、マンションベランダの大型サッシなんでまず使えないようです。

・だから、壁と変わらない断熱性能を持ったサッシを開発すれば、2020年以降も窓の大きさ変えなくて良い。

 →そのために空気層を3層持つ4重ガラスサッシを先駆けて開発したんだよ!ってことのようです。

 

 K社長いわく、国内のサッシメーカーやハウスメーカーは、この2020年省エネ基準の義務化に戦々恐々としており、皆大騒ぎしてるとのこと。のん気に建物のカッコウばかり考えてるのは、アンタ達設計のセンセー達だけよって、皮肉たっぷりにおっしゃって頂きました。

 

 実はK社長、打合せにかなり遅れて来られたのですが、その理由はこの新製品開発を聞きつけたお国の方々に、色々とヒアリングされていたからだとのこと。日本の断熱基準は、ヨーロッパの先進諸国から笑いの種にされてた(wiki情報です)ようなので、国もこれはイカン!、と必死になってるようですね。

 

 日本の家、特に戸建ては底冷えするってよく言われますが、2020年以降は、そんな時代もあったのねって、言われるようになるんでしょうか?。Good-by Frozen house 。