飛行機の見える出発ロビー

 まず本題に入る前に、専門用語の解説をします。空港業界では滑走路側のエリア、または向きを「エアサイド」、反対にバスや自動車が寄りつく側を「ランドサイド」または「カーブサイド」と呼びます。どこかで線引きして呼び分けているわけではありませんが、慣例的には金属探知機のあるセキュリティーゲートを境に、搭乗口側をエアサイド、出発ロビー側をランドサイド、カーブサイドと呼んでいます。

 

 さて本題ですが、ここでは出発ロビーのお話をします。出発ロビーとは飛行機に乗る前にチェックインしたり荷物を預けるチェックインカウンターのある空間のことを指します。この出発ロビーですが、日本国内にある国内線ターミナルのほとんどと言っていいほど、チェックインカウンターがエアサイド側、つまり滑走路側に配置されています。お気づきの方もいらっしゃったでしょうか?。これはどうしてかというと、バゲージ=預かり手荷物を効率的にベルトコンベヤーで1階のバゲージハンドリングエリアに運ぶためです。

 

 では、これによって何が起きているのか?、というのが今回のテーマなのです。

 

 何が起きているのか?。実はこれにより出発ロビーから飛行機が見えない構造になっているのです。

 

 チェックインカウンターはその背後に壁がありますので、エアサイド側にカウンターを配置すると、ほぼ間違いなく飛行機は見えなくなります。

 

 

羽田第2ターミナルの出発ロビー
羽田第2ターミナルの出発ロビー

 上の写真は皆さんも良くご存じの羽田空港第2ターミナルの出発ロビーです。計画初期段階では、ランドサイド側にカウンターを配置し、出発ロビーから飛行機が見えるようにしようという計画でした。が、やはり効率的でないということで、エアサイド側(写真右側)にチェックインカウンターを配置しました。

 せめて空は見えるようにしようということで、チェックインカウンター上部にハイサイドライト(ガラス面)を設け、空港の雰囲気を出そうと努力しました。

 

 日本の空港はだいたいこの羽田空港と同じ構成になっています。では、出発カウンターがランドサイド側にあるとどんな景色になるのでしょう?。

 

ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港の出発ロビー
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港の出発ロビー

 上の写真は羽田と同じデザイナーで、私の師匠でもあるシーザー・ペリがデザインした、ワシントンDCの国際線ターミナルの出発ロビーです。首都の国内線ターミナルという位置づけは、羽田空港とおなじです。

 

 写真左側がエアサイド、つまり飛行機が駐機してある場所で、写真右側の上階にチェックインカウンターがあります。写真の角度をもう少し左にふると目の前に飛行機が駐機してある風景が、パノラマのごとく広がります。

 

 飛行機に乗る人は当然ですが、飛行機に乗らない人も駐機する飛行機や、飛び立つ飛行機をみることができるのです。私も実際に現地へ行ったことがありますが、胸のすくような、とても気持ちのよい空間でした。

 

 バゲージの問題をどう解決したのかは不明ですが、こちらでは飛行機を見せることにこだわったのでしょう。

 

 このようにカーブサイド側にチェックインカウンターを置く方式をカーブサイドチェックイン、エアサイド側にカウンターを置く方式をエアサイドチェックインと呼びます。

 

 どこかで空港をつくろうとお考えの方がもしいらっしゃれば、是非私と一緒にカーブサイドチェックインによる飛行機の見える空港を実現しませんか?。

 

 1回目の相談は無料です。是非お気軽にご連絡下さい!!。

 

 って、そんな人(or会社)なんて滅多にないですよね。

 

 でも叫びます!!。

出発ロビーから飛行機が見える空港を作りたい!!